➤ 自己人格分析

ココロク式《自己人格分析》

ココロク式では、私「紺野うみ」が自身の経験と臨床に基づいて確立した《自己人格分析》という、オリジナルの自己分析方法をご紹介しています。

私がどんな歩みを経て自己理解を深めることができたのか、そしてなぜ「自己分析」をここまで掘り下げるに至ったか……。

その、ちょっとユニークな経験談と手法を伝えていくことで、皆さんが「自分の心を見つめるきっかけ」を掴んでくださることに繋がればいいなと願っています。

まずは、この《自己人格分析》がどのようなものなのか、お話していくことにいたしましょう!

心の中で生きる人格「住人」

人は誰にでも、いくつかのがあります。というのはつまり、キャラクター(個性)のこと。

私たちは無意識にそれを、相手・環境・状況などによって上手く使い分けながら過ごしています。

そこで、その「キャラクター(個性)」を、独立した人格として切り出して考えてみましょう。自分という一人の人間の「入れ物」の中に、何人かの人格が「住んでいる」と捉えるわけです。

その人格たちのことを、私は「住人」と呼んでいます。

自分の心の「住人」について理解を深めていく、ということ。それこそが、自己理解を手助けしてくれる《自己人格分析》の考え方のベースとなります。

つまり、自分自身を客観的に捉えるために大きな力を発揮してくれるのが、この「住人」という存在なのです。

自分を客観的に見つめる方法

これまで少しずつ、私は自分の中にいる「住人」ひとりひとりと向き合ってきました。

自分の中から切り出した「彼ら」について考えていくことで、今まで気づいていなかった感情目を背けていた本音など、本当の自分を見つめてきたということになります。

自分という人間は、どうすれば自分のことを肯定できて、心から幸せだと感じることができるのか? 何が得意で、何を苦手としているのか?

自分らしく生きていくために必要なことが、彼らを通じた自己分析を掘り下げていくうちに、やっと分かってきたのです。

こうして、自分の中の要素を「住人」というくくりで外に出して分類することを覚えた私は、この方法を使えば「自分の一部」をまるで別の人格を観察するように、客観的に捉えることができてしまうと気が付きました。

そしてその「一部」を持った「住人」全員が集まって、ひとりの「自分」という人間を動かし、コントロールしています。

​この一風変わった捉え方による自己分析法こそが、私が自分の経験を通じて模索してきた、ここでご紹介していく《自己人格分析》というものです。

心に嘘をつかないために

人間は、自分の気持ちをごまかして都合よく納得させてしまうことを、本当に巧みに、無意識にやってのけてしまいます。なぜなら、そうすることも、自分の心を守るためのひとつの手段だからです。

置かれた環境の中で生きていく時には、もし心の中に相反する自分の想いや考えが存在すると、その環境にいるだけで、心に葛藤や苦しみを抱え続けることになります。

心の平穏を得るためには、都合の悪い部分を、まるで心の中の一部を壁で覆うかのようにして自分自身から隠し、本音を封じ込めてしまうという手段を無意識に使っていることがあるのですね。

ところが実際のところ、封じ込めてしまった部分にこそ、得てして、その人が本当に向き合うべき問題点が隠れているもの。

そのように本音を凍結させ、ひとたび自分に「これでいいのだ」と思いこませてしまったとしましょう。そうなると、壁の中に隠されつつも確かに心の中に生じている「矛盾」に、自らの力で再び気づくことは決して簡単なことではありません。

しかし、心に課してしまったそのフィルターは、自らの力で取り払い、乗り越えていかなくては解消できないものなのです。

あなたがそれを乗り越え、本当の自分と嘘偽りない状態で向き合えた時。心は本当の意味で成長し、他者や環境に左右されてしまうことのない、芯の強さを手に入れることでしょう。

自分の心についていた嘘を見つけ、自分の本音と冷静に向き合うには、客観視は絶対に必要です。

そこで、自分の中身を細分化し、独立した人格として見つめれば、自然とそれができてしまいます。これを身に着けてしまえば、自分で自分の心に嘘をつく必要もなくなり、前向きに問題解決へ立ち向かうことができます。

多彩な人格を味方にして強い心を育てよう!

あなたの心の中には、はたして何人、どんな「住人」がいるのでしょうか?

「そんなのいるの?」
「ただの妄想でしょ?」

多くの人が、最初、そんな風に思うかもしれません。

これはもちろん、目に見える人格ではありません。しかし、自身の深層心理に働きかける、心理学的な「分析法」なのだと考えてください。自分の中身を冷静に捉えるために、必ず役立つ手段です。

人は誰でもさまざまな面を持ち、「多重人格的」です。どんなに少なくとも2人以上は、自分の中に個性として分類できる要素――つまり「住人」を見つけることができるでしょう。

それぞれの「住人」には、明確なビジュアルがなくたって構いません。要は、自分が自分の個性を「細分化して」捉えられればよいのですから。

自分が自分らしく生きるためには、その存在を「自分の中には、こういう性格の人間がいるんだな」と、正しく自覚することが大切なのです。

そしてその人格を、日々の過ごし方や、人との関わりの中でどう活かしてあげるかが、次の段階で重要なことになります。

現代には、程度に差はあれ、自分の本心に気がつけないでいるばかりに、思い悩み苦しんでいる人がたくさんいます。私自身もその一人でしたし、そんな人をたくさん見てきました。

私の研究の目的と目標の方向性は、心に悩みを抱えながらも、その解決の糸口を掴めないまま辛い思いをしている人、そしてもっと自分の人生を輝かせたいと願っている人に向いています。

わずかでも構いません。ちょっとした言葉が、文章が、誰かの心に気づきや勇気のかけらを与え、前向きに生きるきっかけになればと願っています。

まずは、この一風変わった自己分析法で、自分の心に興味を持つことから始めてみてください。あなたが真剣に自分の心に目を向けた瞬間から、事態は必ず好転していきます。

心は次第に本来の役割を思い出し、あなた自身の幸せな人生のために、本当の姿を見せてくれることでしょう。

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